ひらめきを与えるのは解答ではなく質問である
( ウジェーヌ・イヨネスコ )
It is not the answer that enlightens, but the question.
( Eugene Ionesco )
◆“イエス”と答えられる問題を選ぶ
『人を動かす』
( D・カーネギー、創元社、p211 )
人類の思想に大変革をもたらしたアテネの哲人ソクラテスは、人を説得することにかけては古今を通じての第一人者である。
ソクラテスは、相手の誤りを指摘するようなことは、決してやらなかった。いわゆる“ソクラテス式問答法”で、相手から“イエス”という答えを引き出すことを主眼としていた。まず、相手が“イエス”といわざるをえない質問をする。つぎの質問でもまた“イエス”といわせ、つぎからつぎへと“イエス”を重ねていわせる。相手が気づいたときには、最初に否定していた問題に対して、いつの間にか“イエス”と答えてしまっているのだ。相手の誤りを指摘したくなったら、ソクラテスのことを思い出して、相手に“イエス”といわせてみることだ。
中国のことわざに“柔よく剛を制す”というのがある。5千年の歴史をもつ民族にふさわしい名言ではないか。