2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

人の生きる世は、こんな風に始まり、消えていく――重延浩さん

9月19日は、はじまることと、消えていくことの重なった夜になった。東京国際フォーラムでJAPAN国際コンテンツフェスティバルのオープニングが開催された。同じ夜、同じ時に、すぐ近くの築地本願寺で「山口小夜子さんを送る夜」が催された。9月19…

一個の脳に複数の人間が同居できる――池谷裕二さん

白昼夢は医学的に言えば解離状態である。それ自体では精神症状とは言えないが、これが繰り返し生じると病気である。とりわけ、解離時に特定の人格や記憶を持っていると「解離性同一性障害」と呼ばれる疾患になる。いわゆる「多重人格」である。

乾燥に強いユーカリを見つける――地球環境産業技術研究機構と日本製紙

地球環境産業技術研究機構(RITE)と日本製紙の研究チームは、乾燥や塩害で植物が枯れ果てた荒廃地でも育つ樹木の育種に着手した。まず製紙原料となるユーカリのうち荒れた土地で生き残った種類の特性を3年かけて解析し、有用な性質を受け継ぐ苗を大量…

屏風の描く姿をいつも心の中に持ちつづけていたい――長谷川櫂さん

現代は絵にかぎらず、何ごとも個性的であることをよしとする時代だが、この屏風は互いに貧相な個性を競い合い、売り物にする現代とはまったく異なる時代に名も知らぬ画家によって描かれた。そして、五百年を経た今も晴々とわれわれの前にある。

あの薄紫の花が、しおん、君の花だよ――本田しおんさん

源氏物語の野分けの巻「紫苑ことごとに匂う空も香のかをりも……」とあり、仄かな香りの現代の紫苑と、匂いたつ平安時代の紫苑とが、本当に同じ植物なのかという疑問と、紫式部がなぜ、この地味な紫苑と貴族の雅な生活とを、結びつけたのかが謎となり「シオン…

液晶テレビのシェアに異変が出始める――デジタルの罠

デジタル技術は過去にも市場構造を大きく変えてきた。クオーツの登場で誰もが時計を作れるようになり、CDの普及で音響専業メーカーは姿を消した。デジタル技術には変化が速く、陳腐化も速いという罠(わな)がある。特定技術への過度な加担は時として消費者ニ…

大きな生命体の中で自分が一部分として生かされている――龍村仁さん

交響曲は各楽器がそれぞれの音色を奏でながら、全体で一つのハーモニーを構成する。地球上の生態系、社会構造から人間の細胞一つ一つまで、すべて響き合ってともに生かされている。まさに交響曲のように存在している。

DNAの転写を制御する化合物を見つける――上杉志成さん

遺伝子の働きや代謝など複雑な生命現象は突き詰めれば化学物質に左右される。化合物を操って生命現象に切り込むのがケミカルジェネティクスです。製薬会社が安全性などの課題で薬にならないと見切りをつけるような化合物を、うちでは多く集めている。そうし…

無理難題に挑み続け、できるまで諦めない――増田貴司さん

先日、機械産業記念事業財団主催の「ちえものづくり展」を見学した。 印象に残ったのは、出口近くで流れるエピローグのインタビュー映像の中で岡野雅行・岡野工業社長が語っていた次のメッセージである。「絶対に諦(あきら)めないこと。諦めるから失敗する。…

自己と非自己の区別はどこから来るのだろう――池谷裕二さん

運転中の車幅感覚はよい例で、これは車体の隅々まで身体が拡張した状態である。だからこそ運転が可能になる。こうした脳の柔軟性は、道具や機械を活用するだけでなく、人と共同作業をしたり、あるいは他者の感情を理解するために備わった能力ではないだろう…

約40年前に発表した「ムーアの法則」の終わりを予言する――ゴードン・ムーア

「電子技術には原理的に超えられない限界がある」と、約40年前に発表した法則の終わりを冷静に予言した。半導体技術の進化について「当時は1個68㌣が限界といわれたトランジスタの価格が10ピコ(ピコは1兆分の1)ドルまで下がった」などと延べ、「…

青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ――「青春」の詩

【 청춘이란 나에게 주어진 인생의 한 때가 아닌 내 마음의 상태이다 】 優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心,こう言う様相を青春と言うのだ。

顧客から不用品を引き取るたびに、環境団体などに寄付を行う――「スマイル・エコ・プログラム」

通販で古本などの買い取りを手掛けるネットオフ(愛知県大府市)が面白い試みを今年1月から始めている。同社の買い取りシステムは顧客が不用になった本やCDなど30点以上を送ると、金額を査定し顧客に支払う仕組み。その際に寄付も募るというわけだ。

占領中に憲法や教育制度をおしつけるのは国際法違反 ――中西輝政さん

重要なのは、国際法秩序への無関心という戦時中の一時的な逸脱が、今度は「平和」の名の下に戦後も逆の方向で引きずってきており、それが今や随所で、日本人の思考や価値観を狂わせる形で恒常化し始めていると思います。

私にできる「恩返し」をする――唯川恵さん

いつだったか、ご一緒した時、生意気にも「いつか、このご恩は必ずお返しします」と言ったことがある。長野さんは日頃の温厚な顔を厳しい表情に変えて「おれのことより、おまえが本当のプロの作家になった時、後輩たちに、親身になってアドバイスしてあげれ…

社会現象を「数と量と尺度」を用いて正確に表現する――ウィリアム・ぺティ

ペティは、オックスフォード大学で解剖学の教授を務めた人だが、数学、音楽、造船と何でもござれの万能選手だった。とりわけ経済学、統計学の世界で名著を残し、一般の知名度は低いが実はアダム・スミスに先んじて「経済学の父」、「統計学の父」と呼ばれて…

2008年後期 「致知」

「致知」をデータベースとして利用するために、各号の目次をブログに登録することにしました。キーワード検索で、バックナンバーを有効に利用することを目的としています。

2008年前期 「致知」

「致知」をデータベースとして利用するために、各号の目次をブログに登録することにしました。キーワード検索で、バックナンバーを有効に利用することを目的としています。

2007年後期 「致知」

「致知」をデータベースとして利用するために、各号の目次をブログに登録することにしました。キーワード検索で、バックナンバーを有効に利用することを目的としています。

2007年前期 「致知」

「致知」をデータベースとして利用するために、各号の目次をブログに登録することにしました。キーワード検索で、バックナンバーを有効に利用することを目的としています。

2006年前期 「致知」

「致知」をデータベースとして利用するために、各号の目次をブログに登録することにしました。キーワード検索で、バックナンバーを有効に利用することを目的としています。

時代に反抗した喜劇シリーズを編成する――重延浩さん

まず、キートン特集とチャップリン特集を組む。それからベルギーの映画作家ウォンバーグの一本7秒の「クラップマン」をなんと千2百本も購入し、放送する。交渉に十年かかった。そして、最後にイギリスの「モンティ・パイソン」。

地球環境の悪化を警告する「炭鉱のカナリア」を救え――「両生類の箱舟」プロジェクト

箱舟プロジェクトは、世界の専門家が05年にまとめた両生類保護の国際計画の一部。先月末、日本動物園水族館協会も参加してハンガリーで開かれた、世界動物園水族館協会の総会で実施が決まった。人や動物を大洪水から生き延びさせた旧訳聖書の「ノアの箱舟…

CO2から耐熱性の高いプラスチックを作る――野崎京子東大教授

工場から出るCO2を原料にする。石油から作るのに比べCO2の排出を3割以上減らせるという。新エネルギー・産業技術総合開発機構の支援を受けて実用化を担う。住友化学と住友精化が生産、帝人が加工、三菱商事が販路開拓などを担当する計画。

視力回復につながる人工網膜を作製する――セイコーエプソン/龍谷大学

微小なシリコン製トランジスタとアルミ製の配線を組み合わせて、薄膜型半導体素子を作った。光があたるとトランジスタから電圧が発生し、それが視覚信号として脳に伝わり、画像を認識する仕組み。

使う港を選ぶのは、飲食店を決めるようなもの―― 吉川洋さん

移り変わりは世の習い。と言ってしまえばそれまでだが、1980年には世界の港湾ランキングトップ20に神戸(4位)、横浜(12位)、東京(18位)と日本の港が三つ入っていた。しかし、今や20位までに入る日本の港は一つも無い。現在最も取扱い量の…

『ジョジョの奇妙な冒険』が米科学雑誌「セル」の表紙を飾る――荒木飛呂彦さん

人気漫画家、荒木飛呂彦さんが描いたイラストが9月7日発行の米科学雑誌「セル」の表紙を飾る。代表作『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラクターを使い、日本人の研究成果を分りやすく表現した。

恐竜を絶滅させた隕石を突き止める――米サウスウエスト研究所

約1億6千万年前に、もともと直径約170㌔だったバティスティーナに直径約60㌔の別の小惑星が秒速3㌔で衝突し、数千の破片が発生したとの計算結果が出た。この一部が地球方面に飛び出し、直径約10㌔の破片が約6千5百万年前に地球に衝突した可能性…

人生の落とし前をつけるために残された時間を使う――本間良介さん

家賃も払えず、もはやこれまでと覚悟しかけた2002年1月、手紙が届く。1歳半のとき妻に連れられて家を出た娘からだった。「こんにちは、はじめまして(!?)」で始まる手紙には元気で働く様子が綴(つづ)られ「私を生んでくれてありがとう」と結ばれて…

朝鮮戦争で日本に「神風」が吹いた――渡部昇一教授

日本では朝鮮戦争が起こったとき「神風が吹いた」と言われた。それはどういう意味なのか。朝鮮戦争によていわゆる「特需」が起こり、景気がよくなり経済が好転し始めたというのが一般的な理解のようだが、それだけではない。