2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ケナン呼び戻す「X書簡」――湯浅博さん

関税戦争で始まった米中覇権争いは、いよいよ総力戦の様相を帯びてきた。そのさなか、米国務省のカイロン・スキナー政策企画局長が、第2次冷戦に向けた対中戦略の「X書簡」を策定中であることを明らかにした。米ソ冷戦時に対ソ封じ込め戦略を打ち出した初…

自衛隊に甘えすぎではないか――阿比留瑠比さん

「憲法改正原案、憲法改正の発議」を審議できるはずの衆参両院の憲法審査会が実質的に動かないのは、国会議員の怠業だろう。国会が、憲法で定められた国民投票の権利行使を妨げている。これまでの自衛隊の労苦に報いるどころか、文句が言えない自衛隊に甘え…

訪日で見えた「深くて暗い川」――黒瀬悦成さん

過去に例を見ない「日米蜜月」時代を象徴する今回の訪問。一方、祝賀ムードに水を差すようで恐縮であるが、27日に元赤坂の迎賓館で行われた日米首脳会談後の共同記者会見では、懸案の貿易問題をめぐる両首脳の間に横たわる「深くて暗い川」を改めて見せつ…

中国の核戦力 高まる兆し――古森義久さん

「中国は長年の守勢的な核戦略を変え、核兵器の量と質を大幅に増強し、攻撃能力を高める兆しがある」。日本の安全保障にも重大な影響を及ぼすこんな調査報告がワシントンの大手研究機関「戦略予算評価センター(CSBA)」から5月中旬に発表された。同報…

5G戦争で分断される世界――宮崎正弘さん

米国はファーウェイを「スパイ機関」と認定し、排撃し、同盟国へ同調を促したが、さて地上局とインフラをファーウェイからほかのメーカーに変更するとなると、関連施設からケーブルなど下部構造システムも変更することになり付帯工事は費用が3~4割程度か…

心のバイブレーションなき出会いは「縁なき衆生」――伊藤肇さん

実は数多くの「出会い」の可能性があるというのに、なぜにそれだけでは「出会い」にならぬのか。それは「出会い」とは心のバイブレーションであり、この心情をぬきにしては、いかに多くの、すぐれた人物とのめぐりあいがあったとしても、それはしょせん『縁…

消費税増税ならアベノミクス失敗――本田悦朗・前スイス大使

安倍晋三首相の経済政策のブレーンで内閣官房参与も務めた本田悦朗・前スイス大使が産経新聞の取材に応じ、アベノミクスを失敗させないためにも10月の消費税率10%への引き上げは凍結すべきだとの考えを示した。

名僧知識の死に方――伊藤肇さん

人間が「絶対」という言葉を本当にいいきれるのは「死」についてだけである。いかなる人にも「死」は絶対確実にやってくる。日ごろ、口にしたり、考えたがらないだけのことである。いかなる人にも「死」は絶対確実にやってくる。日ごろ、口にしたり、考えた…

消費税増税 慎重に見極めを――萩生田光一・自民幹事長代行

経済指標に変調があれば真摯(しんし)に受け止め、慎重に対応するのは当たり前です。増税は法律で決まったことだから「もう一歩も下がらない」みたいな雰囲気があるのは心配です。最後の最後まで慎重であるべきですよ。

私に“本物の人生”を教えてくれた「一通の手紙」――ウエイン・W・ダイア―

このシアトル酋長の愛に満ちた言葉に流れる意識は、きっとあなたの考え方にも影響を与えるだろう。明確な考えを持った一人の人間であるあなたは、流れの中の小石のようなものだ。無限に外に向って動き、そのさざ波に出合った人に衝撃を与え、私が強く信じて…

米中協議「決裂」の真相――石平さん

先月下旬の段階で「いよいよ妥結が近いか」と観測された米中貿易協議は、今月に入って事態が急転した。10日には米国政府が2千億ドル分の中国製品に対する制裁関税の引き上げを断行したのに対し、13日には中国側も相応の報復措置を講じた。米中貿易戦争…

9条改正の議論阻むのは誰か――西修さん

憲法改正論議が進捗(しんちょく)しない大きな要因は立憲民主党の非立憲的態度にある。枝野幸男代表は独自の立憲主義観を基に「安倍総理の下での憲法改正は絶対に進めない」と公言している。かつて自ら集団的自衛権を容認する9条改正私案を雑誌に提起したの…

5・4の系譜 絶たれたか――藤本欣也さん

5・4運動とは、1919年5月4日、抗日・反帝国主義などを掲げて北京で始まった大衆運動を指す。当時の中国は、12年の中華民国建国後、大総統に就いた袁世凱(えんせいがい)が皇帝への即位と儒教の復活を強行したことに知識人らが反発。古い儒教を打破し…

抹殺されたロシア共産党党首の名前――渡部昇一教授

シュリアプニコフという人の名前を知っている日本人が何人いるであろうか。少なくとも少し前までは、ほとんど一人もいないと言ってもよいくらいだったと思う。この名前がわれわれの耳に入ってきたのは、ソルジェニーツィンが米国労働総同盟・産別会議の招き…

怒りの「2・26事件」批判――湯浅博さん

栄治郎はこの論文で、つい2月20日に行われた総選挙による「国民の総意を無視」した軍人の不合理を説いて、核心に入っていく。彼は「ファシストの何よりも非なるは、一部少数のものが暴力を行使して、国民多数の意思を蹂躙(じゅうりん)するに在(あ)る」と…

朝日の本音は「天皇制否定」か――門田隆将さん

民の安寧と幸せを祈る務めを果たされた天皇(同)。秩序と伝統を重んじる日本は、天皇制を2千年の長きにわたって守り、いつの間にか、日本は“世界最古の国”となった。だが、朝日はもう、ありがたがるな、というのだ。

「自然に生き自然に死ぬだけ」――伊藤肇さん

聖人は、平生の言動がすべて教訓になるもので、死に際にことさら遺訓の必要はない。死生をみること、真に昼夜の循環の如く、何ら、特別の感じをもたぬのが聖人の死生観だからだ。

韓国外交は素人か子供か――阿比留瑠比さん

文政権は国際法が分からない素人のふりをしてやり過ごそうとしているのか、それとも韓国の国民感情は国際法より優位にあると信じ込んだ子供なのか。日本政府はそろそろ、厳しい対抗措置を発動して反応を見極めてはどうか。

あくまで可能性を信じる“魔法”に身をゆだねる――ウエイン・W・ダイア―

自分の人生について考えるときには、宇宙の細胞すべてが――もちろん、あなたのからだの細胞も含め――見えない力で構成されていることを忘れてはならない。見えない力がつねに存在しており、その無次元の世界に不可能がないことを知るのだ。肉体的な望みを叶え…

国会議員のあまりに無知な発言――伊藤俊幸さん

丸山穂高衆院議員による「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」「戦争しないとどうしようもなくないですか」との発言にはあきれてものが言えない。国際紛争を平和的に解決するため、日々懸命に努めている自衛隊員や防衛省、外務省の職員に対…

なんと、全員殺しても30万人に満たない!――渡部昇一教授

では、まず第一に、昭和12年(1937)12月13日の南京陥落の直前に南京にいた人口はどのくらいであったか。それは当時の数多くの証言から、かなり正確に分かっているのである。まず、市民のほうから見てみよう(田中・前掲書『南京事件の総括』161ペ…

プログラムが「不要」になる時代――三木光範さん

コンピューターはプログラムで動作する。しかしプログラムが書ける人は不足している。そこで、日本は小学校でのプログラミング教育の必修化などと言っているが、世界は急速に発達し、すでにIT業界ではプログラムを書かないで高度なコンピューターシステム…

「ヤンコ踊り」続ける習政権――矢板明夫さん

中国の習近平国家主席のふるさと、陝西(せんせい)省には「秧歌」(ヤンコ踊り)と呼ばれる大衆舞踏がある。田植えの動きが起源とされ、色鮮やかな衣装を身にまとった男性の集団が、チャルメラなどのリズムにあわせてステップを踏む。3歩進んで1歩下がる、…

安全保障法制にみる政策の変遷――伊藤俊幸さん

令和が始まり、平成とはどんな時代だったか、盛んに論じられている。安全保障の観点で捉えるならば平成元年11月にベルリンの壁が崩壊し、12月のマルタ会談で東西冷戦が終結、平和な時代の到来かと思いきや、翌2年8月にイラクがクウェートに侵攻したこ…

日朝首脳会談焦るべきではない――李相哲さん

まず支援は敵に塩をおくる結果となる。北朝鮮の子供、妊産婦らが食糧支援を必要とするのは事実であろう。その具体的な数字を北朝鮮当局が把握しているなら金のかかるミサイル発射でなくこれら人々の救済にお金を使うべきだ。

平等主義を打破し、日本の教育崩壊を救え――渡部昇一教授

この常識といってもいいようなことが、日本では平等主義の美名のもとに機能しなくなっている。それが、今日の大きな教育問題になっているということです。この平等主義を打ち破っているのは、まさに文科省から敵視された進学塾や予備校ぐらいのものです。こ…

スターリンの犯罪訴えよう――河村直哉さん

カチンの森事件は、日本が北方領土を考える際の参考にもなる。領土問題もスターリン体制下でなされた犯罪行為である。犯罪をなした者にこちらが低姿勢に出る必要はない。北方領土のうちの2島先行返還などが日本でも議論されたが、4島返還の原則は貫くべき…

令和元年(2019)5月 名言との出会い

最善を尽くして後悔した者はいない ( ジョージ・ハラス ) Nobody who ever gave his best regretted it. ( George Halas )

「エリート・コース」と「エリート教育」の違い――渡部昇一教授

私の人生で、「知が啓けた」と思った経験をしたことが何度かありますが、それは英文法と、数学でいえば微分・積分を習ったときでした。その時、はじめて数学というものの面白さを悟ったような気がします。いずれも旧制中学の話です。私の記憶では、微分を習…

平成に学ぶ「日中」の教訓――石平さん

われわれが忘れてはならないのは、平成の日中関係の大いなる教訓である。中国のために火中のクリを拾う形で一帯一路に参加するのも、米中冷戦における同盟国・アメリカの戦略と立場を無視して過度な中国接近を行うのも、日本の国益にとっては百害あって一利…