2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

アジアは日本の憲法改正と再軍備を歓迎している――西村幸祐さん

通信社の記事ではなく、シンガポールに飛んだ特派員の記事である。東南アジアで最も人口が多く、経済成長も著しいインドネシアが、日本の憲法改正、とりわけ第9条の改正を積極的に支持した。どう考えても1面トップにふさわしい記事だ。ところが、実際はほ…

一個の猛獣――伊藤肇さん

「深沈厚重の魅力」から「磊落豪雄は第二等の資質」に入ろう。「磊落」とは、「大きな石がごろりところがっている状態」である。些事に拘泥せず、線が太く、陽性で、バリバリと仕事をやる実行力のある面白い人物を指す。西郷隆盛を「深沈厚重の人」と書いた…

教祖に魅力あれば邪教でも興る――伊藤肇さん

同じ政党に属し、同じイデオロギーをもつと自称しながら、全く別人のような場合がある。同じことをしゃべりながらも、一人は大衆の心をとらえ、一人はそっぽをむかれる。魅力を欠いた人間が、イデオロギーをふりまわすところでは、すべてが陰惨になる。抽象…

人を得て生きるイデオロギー――伊藤肇さん

社会党前委員長、成田友巳(なりたともみ)は「党葬はしない。坊主(ぼうず)は呼ばない。勲章も不要」と遺言して逝ったために、党本部では、遺影に白いカーネーションという簡素な「お別れの会」を催した。その席で、英文学者で「硬骨の評論家」として通ってい…

葦原中国は高天原の一部――竹田恒泰さん

天照大御神が岩戸にお隠れになったことで、世界は真っ暗になってしまいました。これにより、天照大御神が太陽神でいらっしゃることが明らかになります。ここで重要なのは、高天原だけでなく、葦原中国(あしわらのなかつくに)も同時に暗くなったことです。こ…

のめり込ませる「冷たい情熱」――伊藤肇さん

「この男は、たいていのことには理解を示すが、どうかすると、ある瞬間からどんな感情でも見事に切り捨ててしまうことができるのだ。けれども、それだから、女性のほうでは心の渇きがことさらに狂おしくなるのだ。もし、この男が久々に会えて嬉しそうに笑み…

性格こそ魅力――伊藤肇さん

たとえ、そいつが悪党とわかっていても、魅力があればどこまでもついていくし、反対に善人でどんなに立派なことをいっても、魅力がなければ、論理とか、イデオロギーだけではついていかない。それが人間である。だから、友を選ぶ場合には、何よりも気質、性…

永遠なるものを求めて永遠に努力する――松原泰道禅師

井戸を雪で埋める。これは「無償の行為」の象徴でもあります。埋めても埋めても、見返りはありません。骨折り損のくたびれもうけです。しかし、施しは、施すということの行為自体が、すでに功徳なのです。施すことができるということが、既にご褒美なのです…

天の石屋戸――竹田恒泰さん

八百万(やおよろず)の神(大勢の神々)は困りに困り、天(あめ)の安(やす)の河原に集まって、いろいろと考えを巡らせましたが、良い考えは無く、結局は「知恵の神」で知られる思金神(おもいかねのかみ)に相談することに決めました。思金神は高御産巣日神(たか…

元会儀礼にみる礼的秩序――西尾幹二教授

中国前近代社会(清朝まで含む)の秩序は、ひとつにはもちろん軍事力や警察力などの強制力を背景にしていたであろうが、決してそれだけではない。「礼制」という固有の意識を前提として守られていた一面が確かにある。礼的秩序は聖人である周公旦(しゅうこう…

人が死ぬのも生まれるのも無常――松原泰道禅師

「風定花猶落、鳥啼山更幽」(風定まって花猶落ち、鳥啼(な)いて山更(さら)に幽(ゆう)なり)と対句になっています。風が吹きやんでも、なお花は散り、鳥が啼いても、山はなおいっそう深い静寂に包まれる、という意味です。ふつうなら、風が吹いて花が散る、…

「唐入り」は失業した軍人を救うための雇用対策だった――井沢元彦さん

豊臣秀吉の「唐入(からい)り」は惨憺たる失敗に終わった。その結果、豊臣政権は崩壊への道をたどる。だから「愚挙」だったというのは一面の真理である。だが、頭からそう決めつけるのも正しいとはいえない。残念ながら、ここでも言わねばならないが、日本の…

「アンネの矛盾」を認識できない戦後日本の平和主義者――井沢元彦さん

秀吉の「唐入り」を、歴史上の事件として冷静かつ公平にとらえるためには、今の日本人にはもう一つクリアしなければならない「課題」がある。それは、前近代において、戦争あるいは侵略は決して絶対悪ではない、という認識を持つことだ。戦後日本は、194…

いつでもどこでも真実の場である――松原泰道禅師

「立処皆真」は、臨済宗の宗祖・臨済禅師の言葉で、「随処作主、立処皆真」(随処(ずいしょ)に主(しゅ)となれば、立処皆真なり)と対句になっています。「随処」は、いたるところ、どこでも。「主となる」は、いわゆる主体性を持つ、他から影響されない自主…

「和の原理」を否定した戦国時代における“勝利者の条件”――井沢元彦さん

日本の歴史の中で戦国時代が一番好きだという人は少なくない。NHKの大河ドラマも、何回もこの時代が取り上げられていることがそれを裏付けている。北条早雲、毛利元就、斎藤道三あるいは織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と人物も個性にあふれ、まさに多士済…

日本土地制度史の概略――井沢元彦さん

そもそも日本の土地は、飛鳥時代に天皇が公地公民制を宣言して以来、すべて「均一」に天皇家のものであった。別の言葉で言えば、律令体制である。それに風穴をあけたのが奈良時代の「墾田永世私財法」に起源を持ち、平安時代に発達した荘園というシステムで…

平成29年(2017) 読書記録

100 H291231『逆説の日本史12 近世暁光編』井沢元彦、 小学館 (2008/6/6) 099 H291230『逆説の日本史11 戦国乱世編』井沢元彦、小学館 (2007/6/6) 098 H291229『逆説の日本史9 戦国野望編』井沢元彦、小学館 (2005/5/1) 097 H291227『逆説の日本史8 中…