08-経済・企業・リーダーシップ
意識的な方向付け(制度をつくること)をうるさく言う人―すなわち、立案なしに生成したもの(そしてそのメカニズムさえ理解できないもの)が、私たちが意識的に解決できない問題を解決できるなんて信じられないという人―は、次のことを考えるべきだ。重要な…
社是の「先義後利」は中国の儒学の祖の一人、荀子の「義を先にし利を後にする者は栄える」に由来しています。でも利益を出し、会社を存続させなければ経営責任は果たせない。やはり経営は結果責任です。
孔子の弟子の子貢(しこう)が楚の国に旅したとき、一人の老人が大きな瓶(かめ)を抱えて井戸の水をくみ出しては、せっせと田に水を注ぎかけていた。骨の折れる作業のわりには、さして仕事がはかどらない。見かねた子貢が老人に声をかけた。「少ない労力で…
仕事というのは自分以外の人に喜んでもらうことかもしれない。そう直感するきっかけが私にはありました。それは小学校3年生の頃です。
物価が下落傾向にあると需要が減退する。人が物を買わなくなるのである。安価(やす)くなったから飛びついて買うという単細胞など賢明な我が国びとのなかにはいない。来月になったらもっと下がっているだろうからそれまで待とうと買い控える。潮が引くように…
天網恢恢(かいかい)疎にして漏らさず。辞書には「悪人は必ず天の網にひっかかる」といった説明がある。私は「天は地道に努力するひとをじっと見ている」と勝手に読みかえている。
真藤恒さんが播磨造船所に勤めているうち、同造船所が石川島重工業と合併して石川島播磨になり、真藤さんはその常務取締役に就任した。1962(昭和37)年、海運王オナシス(故人。ケネディ未亡人ジャクリーンと結婚したことで知られる)からなんとかタ…
小林という企業家はシャマン(霊との交渉者)的な予知能力、予知したものをビジネスとして具体的にカタチにする能力をもった経営者だった。そして、そのベースになったのは、生来の文学青年的な想像力と、就職して銀行でうだつの上がらない「ペケ社員」とし…
今年97歳になる経済学者ガルブレイスはそれを経済学の「悪意なき欺瞞(ぎまん)」だと告白している。現実の人間がもつ多様性をモデルに組み込んでいないので、一面的で表層的な人間理解のまま経済現象を説明しようとする。その結果、学者の予測が「当たら…
製作に巨費を投じ、興行収入だけでなく関連商品の売り上げも含めて回収しようとする動きはその後一般化する。資金を自前で調達して製作し、メジャーには配給だけを委託するスタイルも急増、映画ビジネスは80年代以降急速に多様化していった。
同様のゲーム理論で終身雇用の利点を説くのが経済学者の荒井一博一橋大教授。長期的関係を前提とする終身雇用制では「塹壕戦」と同様にノウハウや知識の共有といった協調関係が築きやすくなるというわけだ。逆に成果主義的な要素が強く、人員の流動性が高い…
藤島さんの特技は、いちど会った客の顔と名前は忘れないことだ。ざっと千7百人いるメンバー(会員)はむろん、メンバーの同伴あるいは紹介で来たことがあるビジターのほとんどを覚えている。合わせてその数一万に近いだろう。
日本経済は個別企業や労働者の集まりであり、企業や労働者はなんらかの産業に属している。産業は経済全体(マクロ)と個別の経済主体(ミクロ)をつなぐもので、「セミマクロ」と呼ばれることもある。今回から日本経済を産業の視点からみていく。産業のウエ…
100年前には先進国においてさえ、圧倒的に多くの人たちが、農場で、ご主人の邸宅で、仕事場で、工場で、身体を使って働いていた。ところが50年前には、アメリカではこの種の肉体労働者の人口が労働人口の半分にまで減っていた。そのころ、肉体労働者の…
日本が白熱電球の国産化に成功したのは、いまから遡ること115年、1890年の話になります。竹のフィラメントで始まった電球が、一世紀を越える歳月を経て進化をとげた照明の姿がLEDです。当面のあいだLEDが究極の電球となることは間違いないでしょう。…
ヒト、モノ、カネの経営資源を十分効率的に使っていない会社が敵対的買収のターゲットになる。非効率な会社を買収して効率的に経営すれば、株価が上昇して利益が出る。他の非効率な企業も敵対的買収を恐れて、経営を改善しようとすれば、長期的に経済全体の…
「固定為替相場」と「独立した金融政策」が両立しない理由は、為替介入です。固定相場というのは放っておいても相場が維持されるというものではなく、相場を維持するために介入し続けなければいけない制度です。介入のために嫌でも円を刷らなければいけない…
時間は、二面性を持つ。常に同じ速度で流れる「時計時間」(クロック・タイム)は、量的・客観的である。人間が生理的・心理的に感じとる「適時時間」(タイムリー・タイム)は、質的・主観的性質が強い。前者は規則的だが後者は不規則で可逆的でさえある。…
今日の技術は、19世紀のように、それぞれがそれぞれの世界にあり続けるというものではない。互いに交錯する。医療品メーカーにとっての遺伝子工学や医療用エレクトロニクスのように、聞いたことのない技術が、突然産業と技術に革新を起こす。新しいことを…
日本の人工林は戦後の植林で樹齢50年以下の木が8割を占め、森林蓄積量は戦後間もないころの2.3倍の約40億立方メートルになった。かつてない成熟期を迎えつつあるが、林業に詳しい富士通総研主任研究員の梶山恵司さん(53)は「手入れ不足で持続できる…
転んでも、そのたびにひと回りおおきくなって起きあがる。それをモットーにした私には「越後の雪だるま」というあだ名がついた。ピンチをチャンスへ。逆境を糧に。もがき苦しみながらも、必死に光明を見いだそうとしてきた80年の歩みをこれからつづってみ…
「致知」2003年2月号の特集は、「信念の力」。「信念こそ道を拓く――日本の力をどうよみがえさせるか」というテーマで、日本郵政公社初代総裁に内定した生田正治さんと内閣府経済財政諮問会議議員の牛島治朗さんの対談が行われました。対談の中からお二…
プリンターの性能が飛躍的に上がった今、「大量に作れば製造原価は1~2円程度」と、日本法科学技術学会会員で偽造通貨対策研究所の遠藤智彦所長(52)は話す。1枚千円で売った場合、買った人間は9千円の「もうけ」となる。作った人間より使う人間の方…
いま、社会倫理の回復を図るために、法制度などの厳格化を求める意見もありますが、私はそれよりも、この「欲張るな」、「騙してはいけない」、「嘘を言うな」、「正直であれ」というような、「人間としての正しい生き方」を示した、単純でプリミティブな教…
強制捜査の2日後、目を充血させた堀江前社長に呼ばれた。「いやあ、まいっちゃいました。万一の時は、後をお願いします」。堀江前社長が逮捕された翌日、平松社長は就任会見に臨む。「これまでの半生で最も忙しく、かつ最も充実した2カ月だった」。火中の…
法人税をなぜ下げるかにはきちんとしたロジックがあります。法人税と所得税は裏腹なのです。なぜ裏腹かというと、唐突かもしれないけど、経済理論のほうがわかりやすいからそれで説明しますね。経済理論では、所得税が完全に取れるなら法人税はゼロ。なぜか…
消費税を社会保障目的税とする先進国はないわけですが、それは、まず財源は保険料にするが、保険料を払えない人の分を所得税の累進部分で補填するという保険原理があるからです。つまり原則は保険料だが、一部は金持ちの所得税から保険料を払えない人の分を…
日本のマスコミは、財務省が「日本は1087兆円の借金を抱えている」という情報を流すと、何の検証をすることもなく、そのまま報道します。ご丁寧に「国民1人当たり859万円の借金だ」というようなことまで伝えます。日本経済新聞の記者ですら、そのよ…
日本の経済学者は、自国のことだけを見て論じていて、他国との比較ということをしない傾向がある。これでは本当の原因はわからない。過去40年くらいのさまざまなデータを他国と比較してみると、成長率の推移と同じ傾向を示しているデータは、マネーしかない。
お金を儲けようと思う前に、いかにお客様に喜んでもらえるか、ということを考えて商売をすれば、必ず商売は成功します。