人があきらめないと決心すれば
後は努力のみがその報酬を約束する
( ナポレオン・ヒル )
Effort only fully releases its reward
after a person refuses to quit.
( Napoleon Hill, American author, 1883-1970 )
◆“エデンの園”をつくる小さな一粒のサンゴ虫
『自分を鍛える!』
( ジョン・トッド、三笠書房(2002/02)、p21 )
これから後の人生であなたが手に入れるものは、すべて努力――懸命なたゆまぬ努力――の成果であるはずだ。あなたには、励ましてくれる友人や助けとなる書物、そして師がいる。他にもさまざまな援助がある。しかし、自分の知力を鍛え養っていくのは、結局あなた自身でなければならない。誰もあなたに代わってこれをやってはくれない。そして、この世で価値のあるものには何であれ、すべて努力という代価が支払われているのだ。
真にすぐれたものには、必ず辛抱強い研究がつきものなのである。頭脳を鍛えることも広く知識を身につけることもなく、何かの偶然で世の中にのしあがったような人物は、一時的にあやしげな光を発しただけのことである。
とにかく、われわれがものを手に入れるには必ず努力をせねばならないのであり、いやしくも自分が所有したり他人に提供したりする価値のあるものには、すべて努力という代価が必要なのだ。この事実には、いっさい例外はない。
太平洋を美しく飾っている島々を見ると、いまだ罪を知らぬエデンの園がいくつも集まっているかのように見える。しかし、それらの島々は、小さなサンゴ虫が一粒一粒堆積してうずたかく盛り上がり、海底からそびえ上がるまでになったものだと言われている。人間の努力というのも、まさにこうしたものなのだ。人間の偉大な業績というのは、ささやかな、しかし継続した努力の賜物なのである。
私は、ある著名な学者を寓意的に表わした絵を、まったくその通りだという気持ちで思い出すことがよくある。覚えている通りに言えば、それは山が描いてあり、そのふもとで一人の男が帽子と上着をそばに置き、手につるはしを持っている図である。そしてひと振りひと振り起こしている忍耐強そうな表情は、「少しずつ少しずつ」という彼のモットーにぴったりなのである。